日本一のしいたけで、人々を幸せにする

菌床栽培の技術確立と生産の仕組みづくり

今でこそ多くの業者が手掛けるしいたけの菌床栽培ですが、私がはじめた当初、日本で行っていたのは30件ほど。徳島県内には、3人しかいませんでした。当然、技術も確立されておらず手探りの状態。しいたけの発生に成功した時には、みんなで泣いたのを覚えています。

生産には不安定な要素が多く、また高度な技術が要求されました。
高品質のしいたけを安定して生産するため、技術の確立と並行して、この部分のシステム化にも取り組みました。

500円玉硬貨とサイズをくらべてみました。
菌種の植え付け。手作業で行っていた内容を、温度・湿度を完全に管理した無菌室での機械作業へと切り替えました。

例えば、菌種の植えつけ。
手作業で行っていた内容を、温度・湿度を完全に管理した無菌室での機械作業へと切り替えました。

こう言うと簡単に思われるかもしれませんが、何もない所に自ら図面を引き、問題があれば修正の繰り返し。一つ一つの問題に対して取り組み、鉄工所や機械屋さんといった方々にご協力いただきながら、設備と機械を開発・整備してきたのです。

そうして費やした10年以上の歳月は、私たちが現在1年間に生産・販売するしいたけの、約200万本という数字につながっています。

"農家"の枠を超えた組織に

他に類のない大きさを持つしいたけ『北研715号』。大型・肉厚で肉質の良いこのしいたけは、そのほとんどが当組合で生産されています。この品種の栽培が、他の品種より難しいことが大きな原因です。

私たちは、このしいたけの生産・販売を始めるにあたり、3年の期間をかけて研究し、設備を最適化しました。

『北研715号』。大型・肉厚で肉質の良いしいたけです。
培養舎
培養舎

特に培養ハウスは、日本建築の構造や他種キノコの設備を参考に新たに開発したもので、最高の遮熱効果であると自負しております。

ハウスの製造・販売業者ではない私たちが、こういった施設まで独自に開発できる能力をもち、計画的に設備を整え、生産力を高められる。この事は、栽培業者としての大きな強みです。普通の農家・農業の意識でやっていては、なかなか出来ない事だと思います。

神山の地から、できること

組合の大型化・自動化へのこだわりには大きな理由がございます。
生まれ育った神山町の皆さんに、豊かに生活してほしい! そのための環境を作りたい! という願いを叶えるため、強い産業が必要なのです。

TVでも放送されているように、現代社会の問題の一つに高齢化があります。歳をとっても働きたい。神山で仕事をしたいという方が沢山いることを知り、その環境を整えはじめました。現在組合では、若い方はもちろん、70歳になる方まで約70名に和気藹々と働いていただいています。

組織の経営や機器の開発など、寝ている時も起きている時も、ありとあらゆる事を常に考え続けるのは、生易しいことではありません。しかし、地域のために、徳島のために、ひいては日本や世界のために何ができるのか。これからも考え、真摯に取り組みます。

神原俊之

神原俊之 経歴

27歳のときに土木建築分野で開業。その後、しいたけに着目し、2足のわらじ状態で原木しいたけの生産・販売を開始。
昭和64年、不安定な部分のある建築業から、より安定していたしいたけ事業に専念。
5年後には、年間10万本を生産。四国で一番の生産業者へと成長させる。
その頃抱えていた2つの問題――原木の仕入れ価格の高さと、労働環境・作業内容の厳しさ――を解消するため、菌床栽培への転換を決断。生産技術の確立とともに、大規模生産のできる仕組みづくりに取り組み続けて、現在に至る。

私は育てることにいっぱいいっぱいやけん、食べ方はあまり知りません。
もしかすると、皆さんの方が美味しい食べ方を知っとるかもしれません。
ただ、しいたけ食べとったら健康に一番とお医者様に言われて、毎日しいたけを入れお味噌汁を食べるようにしています。

消費者の皆さんに喜んでいただくことを一番に考え、美味しく召し上がっていただくために愛情もって育てたしいたけです。ぜひとも、ご賞味ください。

ぜひともご賞味ください

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  • 生産者の声
    神山の森でおいしいしいたけを一生懸命育てている生産者の声を集めました
  • 組合概要
    神山しいたけを育てている「神山椎茸生産販売協同組合」の概要です
  • 地域環境・国際社会への貢献
    当組合は徳島県や神山町の地元や海外へ積極的に貢献活動を行っております。
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